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性」のサービスを行う。
6)シナリオ(5):WAAS用に基準局を配置してエンルートよりCAT−?精密進入のサービスを行なう。
・WAASの各基準局は、WAASとLAAS相法の機能を有する装置とする。
・基準局の周辺はCAT−?/?の精密進入サービスを行なう。

 

3.3.3 GPSオーバーレイに関する調査

3.3.3.1 静止衛星を用いたGPSオーバーレイにおけるC/Aコード位相制御の誤差要因検討
(1)はじめに
GPSの楠強の目的でのレンジング信号の提供機能を持つシステムでは、衛星からのC/Aコード送信タイミングを安定的に保つ必要がある。本稿では、このタイミング制御を行う場合の様々な誤差要因を明確にするとともに、このような誤差について補正を行った結果の残留誤差のオーダー把握を行った。
(2)想定システムの概要
本稿では、下記の条件を満たすシステムについて、測位衛星からの送信タイミングの誤差要因の検討を行った。
・GPSと同族のC/Aコードを地上で発生させ、静止衛星を介してユーザにレンジング信号を供給する機能を持つシステム。
・測位ユーザが必要な静止衛星の軌道情報等の航法メッセージを静止衛星を介してユーザに伝達する機能を持つシステム。
・地上制御局(およびモニタ局)において、静止衛星からのリアルタイムの擬似レンジデータをもとに、静止衛星へ送信するC/Aコードの位相を閉ループ制御する機能またはユーザの測位誤差の原因となる位相誤差を航法メッセージ中のデータとしてリアルタイムで伝送する機能を持つシステム。
このような想定システムの概念図を図3.3.3.1−1に示す。地上制御局の原子時計を基準にGPSシステム時刻で構成された基準クロックから校正されたC/Aコードと静止衛星の軌道情報やクロック等の補正情報を含む航法メッセージによってスペクトラム拡散変調された測位アップリンク信号は、静止軌道上で中継され地上制御局やモニタ局で受信され、擬似距離の計測が行われる。これらの擬似距離計測結果とGPS受信機からの各GPS衛星の擬似距離計測結果から、基準クロックの誤差の推定や静止衛星の軌道の推定がリアルタイムに行われ、航法メッセージとして編集されてユーザに伝達されたり、送信C/Aコードの位相制御に使用されたりする。

 

 

 

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